心理学用語

前後即因果の誤謬

前後即因果の誤謬(ぜんごそくいんがのごびゅう、ラテン語: post hoc ergo propter hoc、英: post hoc)とは、ある事象が別の事象の後に起きたことを捉えて、前の事象が原因となって後の事象が起きたと判断する誤謬(因果の誤謬)である。

例えば、「雨が降った後、虹が見えた。だから、雨が虹の原因だ」という考え方は前後即因果の誤謬である。雨と虹の間には因果関係はない。虹は、太陽の光が雨滴で屈折・反射することによって生じる光の現象である。雨が降る前から虹は存在している。

前後即因果の誤謬は、日常生活の中でよく見られる誤謬である。例えば、「私はいつも朝起きたら頭痛がする。だから、朝起きるのが頭痛の原因だ」という考え方や、「私はいつもこの服を着ると勝ち運が強い。だから、この服が勝利の原因だ」という考え方などは、すべて前後即因果の誤謬である。

前後即因果の誤謬を避けるためには、事象の間の因果関係を検証することが重要である。例えば、「雨が降った後、虹が見えた」という場合、雨と虹の間に因果関係があるかどうかを検証するためには、雨が降る前から虹が存在していたかどうかを調べる必要がある。また、「私はいつも朝起きたら頭痛がする」という場合、朝起きるのが頭痛の原因かどうかを検証するためには、朝起きる前に頭痛が起きていないかどうかを調べる必要がある。

前後即因果の誤謬は、論理的思考の誤謬である。前後即因果の誤謬を避けるために、事象の間の因果関係を検証することが重要である。

参考URL:

前後即因果の誤謬 - Wikipedia


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