心理学用語

モダリティ効果

モダリティ効果とは、視覚と聴覚で情報を処理する際に、視覚の方が記憶に残りやすいという効果です。この効果は、1953年にアメリカの心理学者であるジェームズ・マーガレット・キーによって初めて発見されました。

キーは、被験者に一連の単語を視覚的に提示したり、聴覚的に提示したりした後、単語を思い出させようとしました。その結果、聴覚的に提示された単語よりも、視覚的に提示された単語の方が思い出しやすいことがわかりました。

モダリティ効果の原因は、視覚と聴覚で処理される情報の量が異なることに起因しています。視覚は、聴覚よりも多くの情報を処理することができます。そのため、視覚的に提示された単語は、聴覚的に提示された単語よりも記憶に残りやすいのです。

モダリティ効果は、教育やトレーニングにおいて活用することができます。例えば、学生に新しいことを学ばせる場合、視覚的に情報を提供することで、より効果的に学習することができます。また、スポーツ選手が新しい技術を習得する場合、視覚的に技術を教えることで、より早く習得することができます。

モダリティ効果は、私たちの日常生活においても活用することができます。例えば、何かを忘れないようにしたい場合、視覚的に情報を記録しておくと、より忘れにくくなります。また、何かを覚えたい場合、視覚的に情報を処理することで、より効率的に記憶することができます。

モダリティ効果は、私たちの記憶に大きな影響を与えています。この効果を理解することで、より効果的に学習や記憶をすることができます。

参考URL:

読むより聞く、聞くより見るの方が記憶に残りやすい?|ビジネスゲーム研修で人材育成を内製化 | カレイドソリューションズ


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